鈴鹿殺人事件の次回の3者協議は2026年1月27日(火)に行われます。



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■ここへ来て、つのる検察への不信について述べる必要があるだろう。
鈴鹿殺人事件は2012年11月に発生して、2015年5月から裁判員裁判として審理が行われた。
この事件は裁判員候補500人が集められ抽選が行われ、通常は6名の裁判員と2名の候補が選出されるのだが、異例の4名の候補が選出された。
理由は様々だろうが長期におこなれることを想定したのものだった。実際、判決は7月24日までの22回の公判であり、密度でいえば、火~金の10時~17時という長時間の拘束が数週間継続するという、いまだ津地裁ではこれを超える長期の裁判はおこなわれいないはずだ。
この裁判中には確かに裁判員の交代はあった。それは裁判員に事件の遺体の写真を見せた時だった。もちろん傍聴人には見えずなんだろうということであったが、実際には後頭部を殴られた(または解剖された)被害者の写真を見せられた。
そのタイミングは午前中であったが、昼食休憩後、裁判は再開しなった。裁判員の一人が体調を崩し、交代を行ったのだった。再開は14時を超え、その日の終了は18時を超えていた。少なくとも裁判員は真面目に裁判に向き合っていた。
問題なのはここではない。それは判決日に起こった。
この日は傍聴券を求めて200名ほどが抽選に並んだったのだった。問題はそこに検察事務官や検察職員が50名ほど並んだことだ。重要事件で関係者が傍聴券を求めて並ぶことはある。しかし、彼らは抽選が終わると、外れた者は直ちに職場に戻り、当選した者は上司に当選の傍聴券を渡して職場に戻ったのである。ここには50名ほどの検察職員が関係しているのだから、事件のことを知っているのかどうかは別として、職務として並ばされた、仕事中に並ばされたと感じた人は大勢いただろう。今も津地検に勤務しているかもしれない。
おかげで判決公判は1/5~1/4程の空席となった。大勢が傍聴券を求めていたにもかかわらずであった。
なぜこんなことを検察がしなければならなかったのか、その裏にはおぞましい事実がある。他の冤罪事件のように永遠に隠さなければならない真実が。
誰が何と言おうと、検察が裁判を冒涜し、多くの裁判員が関わった裁判員裁判を汚した。裁判員は公判だけでなく評議にも参加させられ、多くの裁判員を冤罪に加担させたということだろう。こんな検察に正義を語る資格はない。おそらく裁判所は(増田啓祐裁判長)はそれを知りながら無視した。裁判員が居眠りしても知らん顔して、誘導して有罪に持ち込んだ。空席が目立っても気が付かない程の人ではないであろう。福井女子中学生殺人事件で再審無罪を出して偉そうにしているような資格はないのだ。その判決公判も傍聴したのだが。
いまこそその時の裁判員関係者や、検察関係者は声を上げるべき時なのだ。
そんな検察が、いまだに鈴鹿殺人事件の再審裁判では引き延ばしのみを戦術としている。軌を一にして法制審議会では証拠開示に抵抗し続けている。もう検察に再生の可能性はないと言わざるを得ない。
「検察の理念」などというものは、彼らにとっては一瞥する価値もないものだ。
検察はいま諦めるのか。詰んでから諦めるのか。その仕組みを作ってきた者たちはすでにこの世にいないかもしれないが、それを継ぐ者たちに未来がないことだけは明らかだ。なぜなら不正であることを知りながら、それに加担してきたからだ。それによって無辜のものを苦しめ続けている。
裁判所には早くこのくびきから逃れ、良心を生かす時が来ている。
どこまで行っても、検察は卑怯な勝負しかしないのだ。



〇もう逃げられない検察・警察、そして裁判所。
袴田事件で再審無罪確定。福井女子中学生殺人事件で再審開始決定確定。どちらの事件も、捜査側が隠していた証拠が開示され、その中にねつ造や、捜査機関の違法行為を示すものが含まれていた。それも数十年前の物が。
今後、「再審法」整備などが進むが、一足飛びに再審における全面証拠開示にならなくとも、これからは多くの証拠が開示されていく方向はもう止められない。裁判所の強い勧告など、行われていく流れは止まらない。
その時、国民が目にするのは、開示されていく証拠の中に、「無実」を示す物があるということに留まらず、数十年前の捜査機関の不正が次々に明らかになることだ。
検察そして警察は、すでに戦々恐々としているに違いない。もちろん裁判所も無傷ではいられない。誰にもわかるえん罪を、検察の主張に乗って認めてきた責任はどうするのか。えん罪というのがわからなかったというのは、無能であることを示すものか、無責任であったことを示すもののどちらかでしかない。
であるからして、今後、再審における証拠開示問題は、これまで以上の徹底した抵抗にあうことになる。法務省が抵抗しているのはここにも大きな理由がある。
誰も過去の犯罪行為を暴かれたくないのだ。
しかし自分たちのしてきたことを見直してほしい。袴田さんの例を引けば、有罪(死刑)にするために証拠をでっち上げて、隠し通してきた。まして「再審開始」が出てからも10年間も徹底した抗戦。さらには検察が再審裁判で死刑求刑をした罪からどうやって逃れようというのか。まさに通常審のような主張を繰り返してきたではないか。
そうであるならば、今後の再審裁判においては、弁護側が、検察及び警察の証拠の全面開示を迫るべきだ。そうしておぞましい隠された違法行為を明らかにして、さらに証拠開示の流れを奔流とすべきだ。鹿児島県警はその前に証拠を廃棄すべきとの通達を出したようだが。
「こんなことまで検察はやっていたのか」という、はっきりした事実が次々に掘り起こされていく。それをすべてのえん罪被害者は待ち望んでいるのだ。
これから刑事司法に関わる、すべての人たち(とくに若い世代の人)にお願いしたい。いま日本の刑事司法は腐りきっている。そのため推計として、年間1000件近いえん罪が起こっているのではないかという声もある。みなさんにはいまあるえん罪事件について「そうだそうだ」ということだけでなく、まだ知られていない多くのえん罪事件の調査に関心を持ってもらいたい。可能なら調査に着手してほしい。多くの人たちが、えん罪に関心を持つことを、検察などが一番恐れている。
鈴鹿殺人事件においても、おぞましい証拠が大量に隠されているからこそ、検察はすでに反論不能に陥っているにもかかわらず、審理を無制限に引き伸ばし、裁判所はそこに追従している。そうでないというなら、裁判所は改めて、証拠開示を検察に強く迫るべきである。検察は進んで証拠を開示し、敗北を認めるべきである。
無実の加藤映次さんを自由の身にするために、早急に判断を行うべきである。









































日本国民救援会    愛知県本部

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